【実体験】警察学校内の生活

どうもマツローです。

ブログのタイトルの通り以前私は某県警の警察官でした。今回は警察官の第一歩となる警察学校の生活について書いていこうと思います。

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警察学校とは

警察学校とは地方公務員である各都道府県警の採用試験に合格した警察官の卵が、警察官として必要な知識体力精神力を育てるための学校です。警察官に採用されたものは必ず警察学校に入学することになり、私が勤務していた県警では大卒者が6か月、高卒者が10か月の警察学校生活を送るようになっていました。

警察学校は全寮制で私の時(10年ほど前)の寮は8人=1部屋で共同生活を送るようになっていました。学校で学ぶことは主に座学(警察官として必要となる法律…憲法、刑法、刑事訴訟法等)と武術(柔剣道、逮捕術、体力基礎トレーニング等)が中心で、放課後の自由時間は自主トレーニングなどを行って過ごしていきます。

その他携帯電話は学校内では没収され、テレビ等も見ることが無いので完全に外の情報は遮断され、一般社会と隔離されたような世界で生活することになります。

また警察学校とはいえ、警察官として採用されている身分のためありがたいことに給料はしっかりともらえます。

警察学校は厳しいのか

警察学校の厳しさについては各都道府県によっては厳しかったり、そこまで厳しくなかったりという意見もありますが、私が採用された県警は比較的厳しかったように思います。私が採用された県警は全国的にも治安が悪く凶悪犯罪が多い所というのも関係しているかもしれませんが、入校前に予想していたよりは想像以上の厳しさでした。

まず最初に入校した直後に教官(警察学校での担任にあたる上司)に大声で自己紹介をしないといけないのですが、喉が枯れるくらいの大声を出しても、まだ声が小さいと指摘されます。もともと声が小さめの人なんかはこの声出しでOKがもらえず、ひたすら声出しを繰り返すよう言われます。同期(200名近く)が一同に集まって注目を浴びる中、繰り返し大声で挨拶している人を見るとさながら“罰ゲーム”です。その光景を目の当たりにしてとんでもない所にきたなと最初に思いました。

次の衝撃は警察学校で一緒に生活している先輩です。高卒者は10か月間入校するということから、我々が入校したときには既に6か月前に入校した高卒の先輩が存在します。この高卒の先輩が新しく入校してきた我々の教育係となるのですが、どんな些細なことにも容赦なく指導してきます。

私は大卒枠で採用されているので年齢的には高卒の先輩よりも上になるのですが、警察学校では先に入校した方が先輩になるので年齢など関係なしで指導してきます。指導だけで済めばまだ軽い方で、時には手が出てきたりと無法地帯です。

ある同期は、先輩が話している話のメモをちゃんと取っていなかったという理由で何度も壁に向かってリアル壁ドンされていました。私と同世代の人なら分かるかと思いますが、昔某テレビ局で放送していたプロボクサーを目指す“ファイトクラブの練習生”まさにあのノリで先輩たちが接してくるんですね。

あのファイトクラブ風のノリで先輩達が指導してくるのです…教官や先輩のストレスはとてつもないもので、入校して1週間以内に1割くらいの人が辞職していったように記憶しています。

それ以外にも武術の授業がハードで、私は特に逮捕術の授業が苦痛でした。逮捕術とは犯人を取り押さえたりするための武術で、授業ではサーキット筋力トレーニングを30分以上ぶっ通しで行ったり、生徒同士でスパーリングを行います。一度スパーリングが始まると自分は交代なしで連続して数名の生徒とスパーリングを行わなくてはならず、後半の方の相手がめちゃ強い人だった時の絶望感はマジでやばかったです。

他に厳しい面といえば連帯責任があります。警察は組織で動く必要性があるため、基本は部屋単位でセットと見なされます。私の部屋は8人が同部屋だったため、8人うち誰か一人でも失敗(教官から指摘を受けたり等)をしてしまうと部屋員全員に罰が与えられるようになっています。警察学校は本来土日は自由に外出できたりもするのですが、だれか一人でも失敗をすると全員外出禁止となったり、または特別に筋トレを課されたりという罰ゲームが待っています。

体力的に一番きついイベントは年に二回警備実施という授業を一日かけてやるのですが、機動隊の重い装備を装着した上で盾も持ったままひたすら走ったり、盾も持ち上げたまま長時間静止するというような訓練を行うものです。装備だけでも十分重たくて動き難いのですが、その上に盾も長時間持ったままなので終盤は本当に立っていられないくらいフラフラになります。私は長距離を走るのが比較的得意だったため何とか最後まで耐えることができましたが、長距離走が苦手な人は本当に地獄の訓練のように見えました。

警察学校で生活して学んだこと

警察学校での生活は厳しいことばかりでしたが、それと引き換えに体力精神力は大きく養うことが出来たのではないかと思います。特に精神力は強くなり、人生においてあそこまできつい経験を乗り越えたのだから少々のことなら大丈夫と心に余裕が出来るようになりました。

また大声で自己紹介等を行ったこともあり、以前よりは人前でも緊張せずに堂々と振舞えるようになったと思います。正直つらいことの方が多かったですが、若い時期に警察学校に入校したことは、私の価値観を形成する上での重要な要素の一つになったのは紛れもない事実だと思います。

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