元警察官が警察学校の「特別教育期間」について解説

どうもマツローです。

今回は警察学校に入校して最初の試練になる“特別教育期間”について説明していこうと思います。

まず「警察学校」というものについて簡単に説明しておきます。

警察学校とは
地方警察官として採用された警察官の卵を一人前の警察官に養成するための学校で、地方公務員試験に合格して警察官に採用された者は全員入校することになります。

警察学校では一人前の警察官に必要な「知力・体力・精神力」を養うことを目的としています。

また、警察学校には寮も備え付けられており学生は基本的に寮生活をしながら卒業するまで警察学校で勉強します。

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警察学校での特別教育期間とは

訓練

ではタイトルにある警察学校での特別教育期間について説明していきます。

特別教育期間とは警察学校に入校してから最初の1か月に設けられる期間を指します。

この期間は、入校前まではごく普通の一般人であった警察学校生を、警察官としての自覚を持たせるために“特別に設けられた教育期間”のことなんですね。

この特別教育期間には、いろいろと特別な試練イベントが待ち構えていますので順に説明していこうと思います。

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先輩が特別に指導してくれる

叱咤激励

まず一つ目のポイントは、先に入校していた先輩が指導係として付いてくれるという点ですね。

私が入校していた警察学校は大卒採用者は6か月で「入校-卒業」となるため、新しく大卒者が入校するときには「一期前に入校していた大卒採用の先輩」は既に警察学校を卒業しており学校内で会うことはありません。

一方高卒採用者は10か月で「入校-卒業」となるため、新しく大卒者が入校するときにはまだ「一期前に入校した高卒採用の先輩」が学校内に残っているんですね。

大卒者から見ると高卒採用の先輩は年齢的には4つ程下になるわけですが、警察学校の入学時期は半年ほど先輩になるため、高卒採用の先輩が「入校直後で右も左も分からない我々」の教育係になってくれるんですね。

しかし教育係として指導してくれるといっても優しく丁寧に指導してくれる訳ではありません…

きつい罵声と威圧、ときに暴力を駆使しながら指導されることになります。

最初に入校してまず一番の衝撃を受けるのはこの先輩のテンションでしょうね…

先輩は入校生を指導することに全力を注いでくるためどんな些細なことでもあら捜しを行い指導してきます。

例えば学校内で人とすれ違ったときには大きな声でお辞儀をしながら挨拶をするという規則があるのですが、「声が小さい」や「お辞儀の角度が30度になっていない」などちょっとしたことでも非常にハイプレッシャーで指導してくることになります。

また先輩に教えてもらったことは全員メモしないといけないという規則もあるのですが、少しでもメモが取れていなかった場合は怒涛の如く指導されて、ある生徒は胸倉を掴まれて壁にドンドンと打ち付けられたり、他の生徒は頭を叩かれたりとやりたい放題されていました。

とにかく何かと先輩から高圧的な指導を受けるというのが特徴に一つとしてあります。

授業後に特別にトレーニングが課される

過酷なトレーニング

他には一日の授業が終わったあとに特別に全体でトレーニングを行うことになります。

ここでは筋トレをしたり、グラウンドをひたすら走ったりするトレーニングを行う訳ですが、トレーニングには先輩が同行してくるんですね。

例えば腕立てや腹筋、背筋などをひたすら繰り返すトレーニングをしたりするのですが、担当の先輩が我々がトレーニングしているすぐそばでトレーニング状況を監視しています。

先輩は「トレーニングに手を抜いている生徒」がいないか常にグルグルと周囲を監視しながら、少しでも筋トレに遅れている生徒や、腕立ての深さが浅い生徒などがいれば容赦ない罵声を浴びせてきます。

ただでさえしんどい筋トレに加えて、少しでも周りに遅れていると容赦ない罵声を浴びせられたりと、授業後のトレーニングもなかなかきついイベントになっていました。

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外出や外泊が出来ない

監禁

特別教育期間は徹底的に警察官としての意識や自覚を養う期間ですので外部との接触は完全に断たれてしまいます。

教育期間が終わるまでは全員警察学校内の敷地から外部に出ることはできず、外泊はおろか外出する制限された環境で過ごすことに成ります。

もちろん警察学校内では携帯電話は没収され、テレビ等も見る時間は無いため、外部との情報は完全に遮断されます。

趣味や娯楽を楽しむことも出来ませんので、特別教育期間中に受けるストレスは半端ないことになりますね。

起床から消灯まで徹底的に時間管理される

砂時計

最後のポイントは、朝起きてからよる寝るまでの時間を徹底的に管理される点です。

警察学校は朝から事細かにスケジュールが立てられており自分の時間がほとんどありません。

更に特別教育期間になると一日の授業が終わった後も、「放課後トレーニング」や「先輩からの説教」などがずっと行われるため起床から消灯まで管理された時間で過ごすことになります。

特に特別教育期間中は先輩からの指導や説教が非常に多いため、夜も消灯の放送が流れる直前まで説教をされながら、消灯の放送が流れたら走りながら慌てて寮に戻りそのまま就寝ということも頻繁にありましたね。

消灯直前まで説教されながら、消灯の放送でダッシュで寮に戻ってそのまま寝るため、トイレに行く時間や歯を磨く時間するもらえないという訳です。

これだけ時間を管理されて厳しい訓練ばかりを受けることになるため、同期内ではまるで“刑務所”のようだということも言ったりしていました。

入校当初からこれだけ衝撃的な生活をすることになるため、厳しさに耐えられなくなる生徒も一定数はおり、最初の特別教育期間中に1割近くの生徒が辞めていったように思います。

ある種、あえて厳しい訓練や生活を課すことで、入校生が警察官としての資質や適性があるのか試してみて、精神的に耐えれる生徒かどうかふるいにかけるという目的もあるのかもしれませんね。

最後に

仲間と切磋琢磨

厳しい特別教育期間ではありますが、1か月が過ぎると教育期間は終了し最初の週末は待ちに待った外泊が認められます。

このときは全員が外泊することが許されており、私の学校では全員週末に外泊できたのはこの日が最初で最後だったように思います。

また厳しかった先輩達ですが、教育期間が終わると厳しく説教されることもなくなり、先輩によってはフレンドリーに接してくれたり、年下なので急に敬語を使ってくれるようになる先輩もいたりしました。

先輩もみんながみんな厳しいという訳ではなく、教育係として意図的に厳しく接していたという訳ですね。

今回は警察学校生活で最初の試練となる“特別教育期間”について述べてきました。

最初は確かに衝撃的で精神的にきつい思いをすることもありましたが、私自身も教育期間中の厳しさを乗り越えることで、精神的に一歩成長することが出来たのではないかと思います。

特別教育期間が警察学校の試練の全てではありませんが、最初の第一関門として、このような期間があるということを知っていただき、これから警察官を目指そうという方は参考にしていただけると幸いです。

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