
・でも警察官を辞めたら再就職できるか不安だ…
・警察官を辞めたあとの転職先はどこがいいの?
こんな悩みを解決します。
警察官は激務で特殊な仕事なので辞めたいと悩んでいる人は多いです。

しかし警察退職後は適切な転職活動を行うことでキャリアアップに成功して年収もアップしたので警察官を辞めたことは後悔していません。
この記事では、「警察官を辞めたい…」と悩んでいる人に、
- 警察を辞めたあとの再就職は厳しいのか?
- 警察官を辞めたら後悔するのか?
- 警察官に最適な転職方法
について解説していきます。
「警察官を辞めたいけど将来が不安だ…」と悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください!
この記事で分かること
☑マツローの経歴
記事を読む前に
もしあなたが「どうしても警察官を辞めたい…」「もう限界だ…」と思っている場合はすぐにでも転職エージェントに相談することをオススメします。
これ以上心身に負担がかかるとうつ病になって社会復帰が難しくなる可能性もゼロではありません。
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目次
警察官を辞めたいと思う理由
警察官は過酷な仕事として有名ですが、ここでは「警察官を辞めたいと思う理由」について解説します。
警察官を辞めたい理由
理由①:圧倒的な縦社会
理由②:過酷な勤務状況
理由③:プライベートの制限が多い
理由④:仕事のプレッシャーがきつい
順に解説します。
理由①:圧倒的な縦社会
まずは圧倒的な縦社会という理由があげられます。
警察組織は閉鎖された社会でありながら、かなり体育会系の縦社会です。
上司や先輩も超体育会系のひとが多く、上下関係は民間企業では考えられないくらい厳しいです。
例えば私の職場では、ある程度のお偉いさんが入室してきた時にフロアの大半の人が仕事を止めて起立してお出迎えしたりしていました。

このような閉鎖された縦社会な空間に馴染めず辞めたいと考える人は多いです。
理由②:過酷な勤務状況
過酷な勤務状況も辞めたい理由のひとつです。
実際に私も交番勤務していたころは月の残業時間が余裕で100時間を超えていました。
さらに新人だったため「自主的な勉強」ということにされて残業代は一切つかず…
また仕事が始まる前にも一番で警察署に出社し職場の清掃やお茶出しの準備等を強制でさせられます。

理由③:プライベートの制限が多い
プライベートの制限が多いというのも、辞めたい理由のひとつです。
警察官になるとプライベートも多くの制限があります。
- 遠出するときは事前に申請しておく必要がある
- 交際者について報告しなくてはならない
- 休日関係なしで急な呼び出しに対応しなくてはならない
警察官という職業の特性上しかたがないのかもしれませんが、民間企業ではありえない制限ばかりなので、息苦しさを感じて辞めたいと考える人もいます。
理由④:仕事のプレッシャーがきつい
仕事のプレッシャーがきついのも、辞めたい理由のひとつです。
私は新卒で警察官、その後は民間企業を4社経験していますが、警察官の仕事のプレッシャーはハンパないです。
特に警察官は
警察官の仕事のきつさ
- 命にかかわる危険な仕事が多い
- 仕事する相手が犯罪者や暴力団関係者
- 仕事でミスができないことによるプレッシャー
- 市民からは税金泥棒と罵声を言われることも…
普通の民間企業でここまできつくてプレッシャーのかかる仕事はまずありませんよね…

【離職率】警察官を辞めたいと思う若手警察官は多い
もしあなたが「警察官を辞めたい…」と悩んでいるのなら同じ悩みをもつ警察官は多くいます。
特に悩んでいる若手警察官は多く、若手警察官の離職率は警察官全体の離職率に比べるとかなり高いです。
参考に下の表は警察官の離職率です。
離職率(四捨五入) | 警察官人数 | 普通退職者数 | |
2018年度 | 1.1% | 259,745人 | 2,869人 |
2017年度 | 1.1% | 259,766人 | 2,728人 |
2016年度 | 1.0% | 258,875人 | 2,632人 |
2015年度 | 1.1% | 257,953人 | 2,719人 |
警察官全体の離職率は約1.1%ですが、実は30歳未満の警察官に限定すると離職率は2.5%に倍増します。
離職率(四捨五入) | 警察官人数(30歳未満※概算) | 普通退職者数 | |
2018年度 | 2.5% | 78,000人 | 1951人 |
また普通退職者の2/3が30歳未満の警察官、普通退職者の半分以上が25歳未満の若手警察官となっています。
全体 | 25歳未満 | 25~30歳未満 | 30~35歳未満 | 35~40歳未満 | 40~50歳未満 | 50歳以上 | |
普通退職者数 | 2,869人 | 1,466人 | 485人 | 291人 | 157人 | 150人 | 320人 |
割合 | 100% | 51.1% | 16.9% | 10.1% | 5.5% | 5.3% | 11.1% |

警察官の離職率についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
-
警察官の離職率は高い?元警察官が本音を解説!
続きを見る
警察官を辞める前に知っておきたい「メリットとデメリット」
「どうしても警察官を辞めたい」そう思い立っても、辞める前に「警察官を辞めるメリット・デメリット」をしっかり把握しておく必要があります。
ここでは警察官を退職した私の経験も踏まえて、警察官を辞めるメリットとデメリットについて解説します。
警察官を辞めるメリット
警察官を辞めるメリットは以下があります。
メリット
- 過剰なストレスから解放される
- 過酷な勤務をしなくてよくなるので肉体的にも楽になる
- プライベートが自由になる
過度なストレスから解放される
現在パワハラやいじめなどでメンタルを病んでいる人なら、辞めることで一気に気持ちが楽になります。
とくに警察官はドロドロの組織でいろんなしがらみがあるので、組織を抜けれるときの爽快感は言葉にできないでしょう。
過酷な勤務がなくなるので肉体的にも楽になる
警察官を辞めることで夜勤や長時間残業などの劣悪な環境から解放され、体的にもかなり楽になります。
私も警察官を辞めたことで月100時間以上の残業から解放され、やっと人間らしい生活を送れるようになりました。
プライベートが自由になる
仕事とプライベートの両方を大事にしたい人にとってはメリットです。
仕事一筋で警察官人生を全うする覚悟があるなら別ですが、プライベートや家族との時間も大事にしている人は驚くほど自由な時間を満喫することができますね。
警察官を辞めるデメリット
警察官を辞めるデメリットは以下です。
デメリット
- 公務員という安定した身分を失う
- 転職すると年収が下がるリスクがある
- 警察官の特性上、再就職が難しい場合がある
公務員という安定した身分を失う
公務員は安定していて会社がつぶれることはないので、安定した公務員という肩書を失うのはデメリットになります。
転職で年収が下がるリスクがある
警察官から転職することで年収が下がるリスクがあるというのもデメリットです。
たとえば、警察からの転職先でよく候補にあがる「警備員」との年収を比較すると以下になります。
- 警察官の平均年収:約700万円
- 警備員の平均年収:約320万円
警察官の特性上、再就職が難しい場合がある
警察官という仕事の性質上、再就職が難しい場合かあるということも理解しておく必要があります。
なぜなら警察官としての実績やスキルは他の職種ではほとんど役に立たないからです。
警察官時代よりも年収がアップする転職先というのはまずなくて、同じくらいの給料の転職先も少ないということを覚えておきましょう。

警察官を辞めて後悔しないためにも、メリットとデメリットをじっくり比べてみて、自分にとってどちらの選択が良いのか検討することが重要です。
警察官を辞めるメリット | 警察官を辞めるデメリット |
・過剰なストレスから解放される ・過酷な勤務をしなくてよくなるので、体が楽になる ・プライベートが充実し人間らしい生活を送れる ・家族との時間もたくさん取れるようになる | ・公務員という立場を失う ・再就職が難しい場合がある ・転職すると収入面で下がるリスクがある |
メリットとデメリットを比較してみて、それでも辞めるメリットの方が大きいのであれば迷わず転職の準備を進めることをおすすめします。
次は私の経験も踏まえ「警察官からの最適な転職先」について解説します。
警察官を辞めたい人の最適な転職先は?
ここでは警察官を辞めた後の最適な転職先について考えます。
警察官退職後の転職先候補
警察官を辞めた同期や先輩たちの再就職先を聞くと、警察退職後の主な転職先候補としては以下があります。
警察からの主な転職先 | ひとことメモ |
他の公務員(市役所、消防士など) | 同じ公務員で安定している、試験に合格する必要がある |
警備員 | 警察時代のスキルが活かせる、採用されやすい |
介護士 | 未経験からでも採用されやすい、資格を取ればキャリアアップが狙える |
スポーツインストラクター | 未経験からでも採用されやすい、体力がある人は有利 |
営業 | 元警察の肩書は営業受けしやすい、警察で折衝能力やコミュニケーション能力を磨いた人にはオススメ |
派遣社員 | 未経験からでも採用されやすい、スキルを身につければその後のキャリアアップが狙える |
エンジニア | IT系は今後より需要が高なるので年収アップのチャンスあり |
基本的には未経験からでも採用されやすく警察時代の経験が活かせる職業が多くなっていますね。
なお、警察官から転職するときの注意点について、これから解説します。
注意:警察官退職後にいきなり転職を成功させるのは難しい
警察から転職するときの注意点は、警察官を辞めていきなり転職を成功させるのは難しいということです。
警察官としてのスキルは民間企業などで役に立たないものがほとんどなので、こればかりは仕方ありません。


適切な方法で転職すれば、辞めてからキャリアアップすることも十分可能です!
実際に私は警察官を辞めてから年収が500万円以上アップしていますし、残業時間もかなり少なくなりましたよ。
これから警察官を辞めてからでもキャリアアップするための2つのポイントについて解説します。
警察官を辞めたい…転職先を選ぶときの2つのポイント!
警察官を辞めてから転職を成功させるには、以下の2点を意識しましょう。
- 新たに専門のスキルを身につけることができる仕事
- 今後も仕事の需要が増えることが予想される業界であること
警察官を辞めたあとは、ほぼスキルゼロの状態からスタートするので、まずはあなた自身が手に職を付けることが最優先です。
そのためには専門スキルが身につけられる職場で、かつ今後も需要が求められる業界を転職先に選ぶことが必須になります。
転職先で貴重なスキルや実績を積めば、そこから更なるキャリアアップを目指すことができるようになります。

ゼロからスキルを身につけるなら派遣社員がオススメ
警察退職後にゼロからスキルを身につけるのなら派遣社員もオススメです。
実際に私は警察退職後に大手メーカーに派遣され働きましたが、そこで大手のスキルやノウハウを身につけたことでその後年収が500万円以上アップしました。

大手メーカーに派遣されて働くということは以下のようなスキル・実績を得ることができます。
ココがポイント
- 大手メーカー独自の貴重な知識やノウハウを吸収できる⇒専門スキルの習得
- 派遣先や取引先とコネクションができ、キャリアアップが狙える⇒派遣から正社員の引き抜き事例多数あり
- 大手メーカーでの勤務実績は次に転職するときに有利になる⇒大手での勤務経験は重宝される
一時的に年収は下がってしまいますが、ゼロから効率よく手に職を付けるには大手企業に派遣されて働く方法もかなり有効です。

私が警察からキャリアアップを成功させた詳細を知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。
-
【体験談】元警察官にオススメの転職先の最適解は?年収550万アップの実例紹介【警察官の転職】
続きを見る
警察官を辞めたい人は失敗しないために転職エージェントに相談する
警察官からの転職に失敗しないためには「転職エージェント」に相談しましょう。

転職エージェントは、登録することで専門のアドバイザーから以下のようなサービスを無料で利用できます。
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- 面接の答え方などの面接対策
- あなたの希望にそった求人の紹介
- 企業との面談の日程調整や年収交渉 など
転職エージェントには独自の非公開求人など多数あり、自分一人で転職活動するよりもはるかに効率よく転職活動を進めることができます。

そんな人はまずはリクルートエージェントに相談してみましょう。
なぜならリクルートエージェントは業界No.1の転職エージェントなので以下のメリットがあります。
ココがポイント
- 求人数は業界No.1の20万件以上であなたの希望の求人が見つかる
- 転職サイトやハローワークにはない独自の非公開求人が多数あり
- 転職実績者数も業界No.1の約5万人(2019年度)
- 大手なので各業界に強い担当者が揃っている
- 担当者から企業へ、あなたの強みをアピールした推薦状を送付してもらえる
- サポートが手厚くスキルなしや働きながらの人でも転職可能
下のグラフは私の転職回数と年収の推移ですが、リクルートエージェントをメインで利用することで以下を実現しました。
ココがポイント
- 2回目以降の転職では年収が右肩上がり
- 年収は最大で550万円アップ
- 30代半ばで年収850万円を達成し、警察を続けるよりも稼げるようになった
- ホワイト企業に転職し残業が大幅に減り、プライベートも充実
- スキルなしの元警官でもキャリアアップに成功できた

ブラックな環境から抜けられて年収もアップできたので後悔はまったくありません。
まだ辞めるかはっきり決めていない人でも気軽に相談できるので、まずはリクルートエージェントに相談してみましょう。
また、私がこれまでの転職で利用したオススメの転職エージェントランキングについてはこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
警察官を辞めたいのであれば早めに判断した方がよい!
あなたがどうしても警察官を辞めたいと悩んでいるのであれば、早めに辞めることをオススメします。
なぜなら警察官を辞めてから新たにキャリアアップを目指すのであれば、少なからずスキルを磨く下積み時期が必要になるからです。
下の図にあるように、転職を成功させるには若い方が圧倒的に有利で、年齢を重ねるとキャリアの選択肢は確実に狭くなっていきます。

警察官を辞めたい…退職時の注意点
警察官から退職する際は以下のポイントに注意が必要です。
- 退職はまず直属の上司に報告する
- 退職が決まるまで周囲に話さない
順に解説します。
退職はまず直属の上司に報告する
まず退職の報告は直属の上司にしましょう。
なぜなら直属の上司を飛ばしてさらに上の上司に退職を申し出ることで、後から退職を知った直属の上司が激怒し嫌がらせを受ける可能性があるからです。
直属の上司からパワハラを受けている人など、直接退職の報告はしにくいですよね。
しかし直属の上司を飛ばして報告することで、直属の上司が気分を害してあなたに更なる嫌がらせやパワハラをされる可能性が高くなります。

もし直属の上司に退職の話をしても取り合ってくれない場合は、そのことも含めてさらに上の上司に相談しましょう。
より上の上司に相談することで直属の上司も退職を認めざるを得なくなります。
極力穏便に退職したほうが精神衛生上よいので、まずは必ず直属の上司に退職を申し出るようにしてください。
退職が決まるまで周囲に話さない
まれに退職が正式に決まっていないのに周囲に退職を漏らす人もいますが、警察の場合は正式に退職が決まるまでは周囲に話さない方がよいです。
なぜなら警察組織は村社会の意識が強いので、退職するとなると一気に裏切り者あつかいされるからです。
私が退職するときも周囲には話していないのにも関わらず退職のうわさが一気に署内に広がっていました。

退職を早めに周囲に話すと自分が仕事がしにくくなるため、正式に決まるまでは黙っておいた方が賢明ですね。
警察官を辞めたいと悩んでいる人へ【まとめ】
今回は警察官を辞めたいと悩んでいる人に「私の転職体験談」について解説してきました。
最後にポイントをおさらいします。
ココがポイント
- 警察官を辞めたいと悩んでいる若手警察官は多い
- 警察官からの転職は最初は年収が下がることを覚悟しておく必要がある
- 警察官は他でいかせるスキルがないので再就職は難しいということを最初に理解しておく
- 年齢を重ねるほど確実に「キャリア再構築の可能性」は低くなっている
- 「スキルがない警察官の転職先」は専門スキルが身につき、将来的に需要がある業界を狙う
- 警察官からの転職は必ず「転職エージェント」に相談する(まずはリクルートエージェントでOK)
- 警察官を辞めると決意したなら即座に行動することが重要!
- 退職するときはまずは直属の上司に報告する
せっかくなった警察官を辞めるというのは非常に勇気がいり悩むものですね。
警察官をやめるメリットとデメリットをしっかりと見比べて自分にベストの決断を行うようにしましょう。
そのうえで警察官を辞めた方がいいのではと思った方は、まずは早めにリクルートエージェントに相談してみましょう。
相談することで「あなたに合った求人や、どのようにキャリアを作っていけばよいか」がはっきりするはずです。
※私が転職で年収を500万円以上アップすることに成功したのはリクルートエージェントを利用したからです。
求人の質・量とも他社よりかなり充実しているのでまずはリクルートエージェントに相談してみましょう。