
・大手企業で働くとどんなメリットがあるの?
・大手企業にはデメリットもあるの?
こんな悩みを解決します。 私はこれまで「公務員」「派遣社員」「一部上場商社」「大手企業」に勤めた経歴があり、今回は大手企業に勤めることの“メリット”と“デメリット”について徹底解説していきます。
この記事で分かること
- 大手企業に転職してみて感じた6つのメリット
- 大手企業に転職してみて感じた3つのデメリット
- 総合的に見ても大手企業に就職するメリット面の大きさを実感
マツローの経歴
- 転職4回で内定10社以上獲得、 転職面接の合格率は90%以上
- 年収は最低300万円(派遣)⇒850万円(大手)で500万円以上UPを経験
- 警察退職後は一切スキルなしだったにも関わらず、30代半ばで年収850万円以上を達成
目次
大手企業のメリットとデメリットとは?
みなさんは大手企業の正社員と言われるとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
一般的に大手企業の正社員といえば、年収や待遇がよくて仕事もバリバリできる人たちというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。
わたしはかつて派遣社員として働いていて、その後大手企業に転職した経験を持っていますが、大手企業に転職する前は、大手企業に以下のようなイメージを持っていました。
大手企業のイメージ
- ボーナスがたくさんもらえそう
- 福利厚生がしっかりしてそう
- 社会的に信用されてローン等も簡単に組めそう
- 家族や親せき、友人、恋人等から一目おかれる
- 合コンに行ったらウケがいいのでは?
“派遣社員”だった当時は、大手企業の正社員にこのようなイメージを持っていましたが、実際に大手企業に転職してみて感じたメリットとデメリットを次から詳しく解説していきます!
大手企業に勤める6つのメリット
私は「売上1兆円以上、従業員1万人以上」の大手企業に、技術系エンジニアとして転職した経験があります。
ここでは私が実際に大手企業に勤めて感じたメリットを紹介します。
大手企業のメリット
- 勤怠管理がしっかりしており勤務環境がホワイト
- 年収が大幅アップ!
- ボーナスもしっかりと支給される
- 福利厚生も充実している
- ローンを組む際に有利になる
- 家族や知人、異性からの評判がよくなる
①勤怠管理がしっかりしており勤務環境がホワイト
まず一番メリットとして感じたのが、勤怠管理がしっかりしていて勤務環境がホワイトな点です。
というのも私はかつてブラック企業に勤めていて、そのブラック会社の勤怠管理はかなりずさんでした。
ブラック企業時代の勤怠
- 出社・退社時間の管理は自己申告制
- 残業は上司に事前申請が必要で、突発業務が生じても事後報告は認めない
- なぜか早出して働いた分は一切残業として認めてもらえない
- 休日出勤時も残業は一切認めてもらえない
- 休日も自宅にPCを持ち帰り仕事をする
今更ながら振り返るとかなりブラックですが、当時はこれが当たり前でした。
しかし私が転職した大手企業の勤怠管理は以下の通りです。
- 入社・退社はカードリーダーで時間管理されている
- PCのON、OFF時間も管理されている
このように「いつ会社にいて、何時にPCを使用していたのか」を管理されているため、基本的にサービス残業ができない環境になっています。
大手企業になるほどコンプライアンス遵守に力を入れている傾向が高く、私が転職した大手企業も「サービス残業をさせない」ことを意識しているため、以前の会社に比べると勤務環境がホワイトになりました。

②年収が大幅アップ
次のメリットは、年収が大幅にアップした点です。
まずはじめに以下のグラフを見てください。 これは私の転職回数と年収推移をグラフにしたものです。
ご覧のように大手企業に転職したことで年収は劇的にアップしました。
派遣社員時代から比較すると最大で550万円もの年収アップに成功しています。 大手企業のメリットを一番感じるのは、年収がアップしたという方も多いでしょう。
③ボーナスもしっかりもらえる
ボーナスについては、大手企業に転職したことでボーナスをしっかりともらえるようになりました。
「ボーナスがしっかりもらえる」点については、“労働組合”の存在が大きかったです。
日本の企業は大手企業になるほど“労働組合”の組織率が高く、逆に中小企業になると労働組合の組織率が低くなります。
労働組合のある会社では、労働組合が毎年ボーナス支給額や昇給額について会社側と以下のような話をするようになっています。
- 不景気でも「ボーナスは最低でも何か月分は支給する」等の取り決めを結んでくれる
- 業績がいいときは通常のボーナスに加えて「プラスアルファ」のボーナス支給額について話し合う
- 昇給やベースアップについても会社側と話し合う
労働組合のおかげで不景気でも一定のボーナスが保障されていて、好業績のときは“今までに経験のないくらいのボーナス”をもらえるようになりました。

④福利厚生がしっかりしている
次のメリットは福利厚生が充実している点です。
大手企業は、中小企業に比べると福利厚生もかなり充実しています。
私が転職した大手企業では“カフェテリアプラン”(※1)という福利厚生があり、年間10万円分以上のポイントを自分の好きなように使用できます。
(※1):会社が従業員に年間ポイントを付与し、従業員が用意されたメニューの中から自由にポイントを利用出来る福利厚生で、豊富なメニューが用意されている
カフェテリアプランの具体的な中身は以下のようなものがあります。
- 家賃補助・住宅費補助
- 病院の治療費
- 子供の幼稚園代
- 各種保険代
- 会社の社食の割引
- 旅行の交通費補助 など
上記は代表的なメニューですが、他にもたくさんのメニューが用意されています。
付与されるポイントは従業員の家族構成で若干変化しますが、夫婦+子供1人の家庭でも年間で10万円以上のポイントがもらえます。

大手企業の福利厚生については、こちらの記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
⑤社会的に信頼度があり、ローンを組むときに有利になる
次のメリットはローンが組みやすい点です。
個人的な感想ですが、派遣や商社時代よりも大手企業に在職している時の方がローンの審査も通りやすいように感じました。
具体的にいうと、車をローンで購入する際にすんなり審査を通過することができました。
さらにローンの申し込みをしていて会社名を書いていたときに店員さんから、
「いや~いい会社に勤めていますね~」
と言われたりして、やはり大手企業はローンを組みやすいんだと実感しました。
また会社の同僚の話ですが、家を建てる際のローンも通りやすいということを耳にしました。
このように社会的な信頼度という意味では「公務員時代」も良かったですが、大手企業に勤めることでもメリットはあるように感じましたね。

⑥家族や知人から一目おかれ、異性からのウケがいい
大手企業に勤める事の間接的なメリットとして、家族や知人からの評価が上がり、異性からのウケがよくなる点もあります。
私は公務員を辞めて派遣社員として働いていた時は、家族からは「なんで公務員を辞めるんだもったいない…」とよく言われていましたが、大手企業に転職した現在では“手のひら返し”したかのように家族や親せきなどの評判がいいです(笑)
また独身時代に合コンにいった際も、大手企業の名前を出すことで明らかに異性のウケがよくなることが何度かあり、相手から積極的に連絡先を聞かれることもありましたね💦
大手企業に勤める3つのデメリット
今度は大手企業に勤める3つのデメリットを紹介します。
大手企業のデメリット
- 年功序列のため社内の風通しが悪い
- ひとつ仕事をするのに適宜書類を作成する必要がある
- 色々なことがシステム化されており覚えるのに時間がかかる
①年功序列のため社内の風通しが悪い
最初のデメリットは、年功序列のため社内の風通しが悪い点です。
大手企業は年功序列の考えが残っている場合が多く、仕事を行う上でスピード感が無かったり、若手の意見よりもベテランの意見が重宝されたり、先輩の意見が絶対という部分が少なからず残っているように感じます。
具体的には仕事でアイデアを出しても、年配の社員で頭ごなしに意見を否定してくるような人が一定数います。

②ひとつ仕事をするのに適宜書類を作成する必要がある
次のデメリットは、ひとつの仕事をするのに適宜書類を作成する必要がある点です。
大手企業では仕事を進めるうえで何かと書類を作成して上司の承認をもらう必要があります。
ときに“仕事を進めるための仕事”と思うようなこともしなくてはならず、風通しのいい職場で働いていた人からすると非常に効率が悪く、職場が息苦しく感じるかもしれません。
③色々なことがシステム化されており覚えるのに時間がかかる
次のデメリットは、色々なことがシステム化されていて覚えるのが面倒な点です。
例えば
- 出張申請
- 物の購入や検収処理
- 資産の登録
- キャリアシートの提出
この辺については、独自の社内システムがあり、手続きの仕方も分かりにくく複雑なケースが多いです。
大手企業に働く前までは、比較的に自由で適当に処理することも出来たのですが、大手企業ではそうはいきません。
新しく覚えることがたくさんあるという部分は、大手企業ならではのデメリットと言えるでしょう。

メリット/デメリットを総合的に判断しても大手企業で働くことは魅力的
これまで大手企業で働くことの「メリットとデメリット」について解説してきました。
確かに大手企業で働くのはデメリットも存在しますが、メリットとデメリットを総合的に判断しても私は「メリット面」が大きいと感じます。
それはやはり以下のような部分がとても魅力的だからです。
ココがポイント
- ホワイトな職場環境である
- 年収が中小企業と比べるとかなり高い
- 年間の休みも125日以上ある

現在の職場環境に不満を感じている人はぜひ大手企業への転職も検討されてみてはいかがでしょうか。
大手企業に転職するなら転職エージェントを有効活用する
大手企業への転職を成功させるポイントは、転職エージェントを有効活用することです。
なぜなら自分一人で転職活動しても「探せる求人数」や「優良企業の情報」、「転職テクニック」などに限界があります。
逆に転職エージェントを活用すると、以下のようなサービスを無料で受けることができます。
- 希望条件にマッチした優良求人を紹介してもらえる
- 自分の経歴や強みの整理についてアドバイスがもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習をしてもらえる
- 転職で不安な点は何でも相談に乗ってもらえる
- 自分ではし難い企業との年収交渉も代理でしてくれる

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パソナキャリア:求人数は上記2社に劣るが、専門のアドバイザーのサポートが手厚く、転職初心者にかなりオススメ
どのエージェントも独自の強みが異なるので、複数のエージェントに登録して互いの利点をうまく活用しましょう。

なお私が4度の転職で利用したオススメの転職エージェントをランキング形式でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
⇒【派遣から大手へ転職成功】「オススメ転職サイト・転職エージェント」を徹底レビュー!
大手企業のメリット・デメリット:まとめ
今回は大手企業で働くことのメリットとデメリットについて解説してきました。 メリットとデメリットをおさらいすると以下になります。
大手企業のメリット
- 勤怠管理がしっかりしており勤務環境がホワイト
- 年収が大幅アップ!
- ボーナスもしっかりと支給される
- 福利厚生も充実している
- ローンを組む際に有利になる
- 家族や知人、異性からの評判がよくなる
大手企業のデメリット
- 年功序列のため社内の風通しが悪い
- ひとつ仕事をするのに適宜書類を作成する必要がある
- 色々なことがシステム化されており覚えるのに時間がかかる
個人的にはデメリットを考慮しても、メリットの方がより魅力的に感じました。
大手企業への就職(転職)を目指している方がいらっしゃればぜひ参考にしていただけると幸いです。
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